江戸文字を鉛筆でレタリング!車は昭和から

江戸文字を鉛筆でレタリング!車は昭和から

江戸文字を鉛筆でレタリング!車は昭和から

落語、歌舞伎、相撲などで見かける筆で書かれたような極太の文字がありますが、私はそのうち、落語の業界で題字や落語家の名前の看板等に使われる寄席文字という書体と、神社や寺に参拝の証明として使用される千社文字という書体を、筆ではなく鉛筆やペンでレタリングするのが中学生の頃からの趣味です。これらの文字は総称して江戸文字等と呼ばれ、その名の通り江戸時代から明治にかけて考案されたものです。本来は文字そのものよりも落語や江戸の文化に強く興味があり、その文化を象徴するものの一つとしてこういった文字を知ったというのがいきさつです。

 

 

 

ですので、文字の形や色使いも勿論、その文字が使われていた時代背景や庶民の文化などをよく把握して、はじめてこのような文字を書けるのではないかと思っています。

 

 

例えばひとつの文章を表すにも旧字体を含んだ表現が多く用いられますし、判じ物(「鎌の絵」と「円」とひらがなの「ぬ」で「かまわぬ」等)の要素が含まれることも多々あります。そんな江戸の粋な雰囲気をしっかりと感じながら、自分もその世界にどっぷりと浸りながらこの文字を書くことで、自分もその世界に存在しているかのような、なんとも嬉しい気持ちになります。

 

 

江戸時代からの車の昭和

 

 

 

さて、これら江戸文字書体の大きな特徴に書体独特の「崩し方」というものがあります。特に漢字に関してですが、何かの漢字を江戸文字にしようとしたとき、ストレートにその漢字のサンプルを探してもなかなか見つかるものではありません。

 

 

 

というのは、組み合わせる文字によって、その文字の崩し方が変わるからです。

 

 

 

言ってしまえばその一枚の看板に書かれた江戸文字は、世の中に同じものはないと言っても過言ではありません。

 

 

 

無限と言っていいほどその種類がある漢字を江戸文字で書くためには、文字そのものの形を覚えるというよりも実例を沢山見てパターンを知り、作りたい文字列ごとに崩し方を自分で考え出すことが重要です。

 

 

 

そしてうまくできた時の快感は何物にも代えがたいものがあります。

 

 

 

具体的なポイントは、まず右肩上がりに書体を書く事です。これらの文字は本来縁起を担ぐ願いが込められたものなので、文字の横画を少しだけ右上がりに書くのが定石です。

 

 

 

上がり過ぎても不自然になりますので、バランスが大事です。

 

 

また、寄席文字の場合は、あらかじめ引いてある黒い枠線の中に文字を書いていくのですが、その時に極力余白を少なくするように文字を書きます。

 

 

 

これは、枠が客席、文字がお客さんを表していて「満員になるように、空席が少なくなるように」という願いが込められています。このように、文字の形を形式的に覚えるだけでは、味のある江戸文字は書けないと思っています。

 

 

 

また、筆ではなく鉛筆で字の輪郭を描くという方法で江戸文字を書いてきたので、より筆で書いた線の特徴を細かく漢字ながら文字を書くことができると思っています。

 

 

 

筆で書いたかのようなイキイキとした動きのある線に仕上げるのは、一朝一夕で叶うものではないと自負しています。恐らく世の中広しといえど、筆以外で江戸文字を書くことに執念を燃やしているのは私くらいではないでしょうか。

 

 

 

廃車手続き


ホーム RSS購読